甘美なる隷従
「甘美なる隷従」は、女性が自ら屈服を望むという真の嗜虐を描いた作品です。縄による調教から始まり、時間をかけて女性が深みに嵌り込んでいく様子を、奥深い心理描写で描いています。官能小説の様式美を味わえる一冊で、BDSM好きの読者には特にオススメです。
基本情報
著者 | 夢野 乱月 |
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発売日 | 2017/10/25 |
ページ数 | 432ページ |
評価 | 4.1 |
スコア | 94 |
口コミ
良い点
- 「女性が自ら屈服を望む真の嗜虐」 女性が自ら屈服を望むという真の嗜虐を描いた作品で、読者の好奇心をくすぐります。強姦や恐喝などの暴力的な手段ではなく、女性が怖いもの見たさの好奇心から快感を得たい気持ちへ変わっていく過程は、読んでいて思わず一緒に感じてしまいます。
- 「奥深い心理描写」 女性が深みに嵌り込んでいく様子を、奥深い心理描写で描いています。マゾッホの作品を思わせるような深い心理描写は、読者の心を掴みます。女性が自分の欲望に気付いていく過程は、読んでいて引き込まれることでしょう。
- 「官能小説の様式美を味わえる」 官能小説の様式美を味わえる一冊で、読書会などの課題本としてもおすすめです。絵画や映画を語りながら、真奈美の変化を堪能できる物語は、読者の想像力をかき立てます。BDSM好きの読者には特にオススメの作品です。
悪い点
- 「フランス書院の読者向けではない」 フランス書院の読者向けではないと感じる読者もいます。官能小説の様式美を味わえる作品ではありますが、フランス書院の読者には少し物足りなさを感じるかもしれません。
- 「ソフトな調教」 調教はSM初級者にも容認できる程度のソフトさだと感じる読者もいます。緊縛などの表現はあるものの、もう少しハードな調教を期待する読者には物足りなさを感じるかもしれません。