庵乃音人の作品は、家庭や習い事といった日常の延長線上に舞台を置き、そこに年上の成熟した女性との関係を丁寧に積み上げていく点に特徴があります。特別な世界へ飛び出すのではなく、身近な場所に潜む揺らぎを描き出す語り口が持ち味で、書き下ろし長編という形で腰を据えて読ませる作品が並びます。
「妻の姉【二週間の秘園】」は、妻が海外出張で不在にする二週間、訳あって同居することになった妻の姉との距離が縮まっていく一作です。秘めていた想いが一線を越え、そこから思いがけない方向へ転がっていく後半の展開が、この作品の読みどころとなっています。
「熟れ蜜の手ほどき」は、婚活に苦戦する三十二歳のサラリーマンが、自分磨きのために始めた習い事の先で、料理・書道・水泳と分野の異なる女講師たちに見初められていく物語です。講師ごとに趣の違うシチュエーションが用意され、主人公が少しずつ変わっていく過程も併せて描かれます。
登録は三冊とまだ多くありませんが、身近な舞台設定と年上女性の描き分けに関心のある方は、まずこの二作から手に取ってみてはいかがでしょうか。
1位 妻の姉【二週間の秘園】 (庵乃 音人)
社長秘書として働く新婚妻が海外出張へ発った二週間、職を失い妻の姉(未亡人)と同居することになった主人公。孤独と情愛の狭間で二人はやがて一線を越えてしまう。そこに夫婦共通の後輩である受付嬢も加わり、関係は思わぬ方向へ広がっていく。理性と欲望の間で揺れ動く義姉がついに全てを解放する場面や、帰国した妻を三人で取り囲む終盤の怒涛の展開まで、濃密な官能描写で描き切る一冊です。
基本情報
| 著者 | 庵乃 音人 |
|---|---|
| 発売日 | 2014/06/27 |
| ページ数 | 318ページ |
| 評価 | 3.5 |
| スコア | 90 |
口コミ
- 「未亡人の義理の姉と受付嬢を巻き込んで、最後は帰国した妻をみんなで取り囲むハーレム展開が最高でした。抵抗する妻の耳元で義理の姉がささやく殺し文句にもゾクゾクしました。」
- 「理性と感情の狭間でずっと悩んでいた義理の姉がついにタガを外して全てを解放するシーンの破壊力がすごくて、他の文庫とは一線を画す淫猥さを感じました。」
- 「この作者さんの作品は今まで読んで外れがなかったのですが、今回も期待通りでした。結末のハーレムシーンはド迫力で、電車の中で読むのがつらいくらい興奮してしまいました。」
- 「この手の小説には多少の無理はつきものだと分かっていても、妻があっさりハーレムに加わってしまう展開はさすがに都合が良すぎて、ちょっとありそうにないなと感じてしまいました。」
- 「主人公や後輩からのアプローチがかなり一方的に感じられて、迫られる側の葛藤は丁寧に描かれているものの、好みが分かれる展開かもしれません。」
- 「個人的には、結末のハーレムシーンはド迫力だったんですが、2つに分けずにもっとじっくり詳しく描写してほしかったなと思いました。」
2位 ふしだら別荘地 : 書き下ろし長編官能小説 (庵乃 音人)
庵乃音人最新書き下ろし長編小説。
基本情報
| 著者 | 庵乃 音人 |
|---|---|
| 発売日 | 2023/09/25 |
| ページ数 | 256ページ |
| 評価 | 3.8 |
| スコア | 89 |
口コミ
- 「由紀子への恋心を募らせた主人公が思わず彼女を襲ってしまうシーンがあって、そこは迫力満点のエロさで読み応えがあった」
- 「ストーリーはしっかり組み立てられていると思う、竹書房ラブロマン文庫を読み慣れてる自分でもちゃんと物語として楽しめた」
- 「メインヒロインの由紀子がデカ乳輪で剛毛って設定なんだけど、正直そこは自分にはあまり刺さらなかった」
- 「巨根の主人公が乳輪のデカい女性や剛毛の女性と一戦交える展開がいつも通りで、以前は物語にひねりがあったのに最近は薄っぺらくてマンネリ気味、新しいジャンルにも挑戦してほしい」
3位 熟れ蜜の手ほどき : 書き下ろし長編官能小説 (庵乃 音人)
32歳で婚活に苦戦する非モテサラリーマン・鈴原卓也が、自分磨きのために始めた様々な習い事の先で、熟れた女講師たちに見初められていく女体遍歴官能ロマン。セックスレスの人妻料理講師、寂しさを抱える未亡人の書道講師、奔放な水泳インストラクターなど、個性豊かな女性たちとの濃密な触れ合いを経て、主人公は少しずつ成長していく。そして最後に待っているのは、ずっと憧れていた女上司との結末。習い事という身近な舞台設定と、講師ごとに異なるシチュエーションの数々で読ませる、垂涎の女体めぐりエロスの一作。
基本情報
| 著者 | 庵乃 音人 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/02/25 |
| ページ数 | ページ |
| 評価 | 3.6 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 「未亡人の書道講師との仏間での羞恥プレイや、水泳インストラクターとのマイクロビキニでの自虐プレイなど、講師ごとにシチュエーションが違っていて飽きずに読めたし、憧れの女上司と結ばれるラストも良かった。」
- 「女講師たちがそれぞれ性癖が違っていて、一人ひとりが主人公を鍛えて成長させてくれる構成になっているのが面白く、最終的に憧れの女上司と結ばれるハッピーエンドまで丁寧に描かれていて良い話だった。」
- 「女性たちとの関係を重ねていく中でも、主人公が終始真面目で節度ある行動を取っていたところに好感が持てた。」
- 「主人公の一物の描写が毎回「掘りたてのさつまいものよう」で青やら赤やらのスジがあるという表現ばかり繰り返されていて、正直そこで読む気持ちが萎えてしまった。」
- 「女上司と結ばれるまでの流れ自体は良かったのだけど、そこに至るエピローグ的な締めがあっさりしすぎていて物足りなさを感じた。」
