敗北の牝豹【人妻身代り捜査官】 女交渉人と呼ばれて
『敗北の牝豹【人妻身代り捜査官】女交渉人と呼ばれて』は、過去にいじめを受けた主人公が、その復讐として結婚式に乗り込み、凶悪な手段で欲望を遂げるという物語です。タイトルや表紙からは女捜査官ものを想像させますが、実際のメインは結婚式の新婦との関係が中心。後半には女捜査官が登場しますが、存在感が薄く、物語全体に違和感を与える展開となっています。
基本情報
著者 | 御堂 乱 |
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発売日 | 2019/10/25 |
ページ数 | 286ページ |
評価 | 3.8 |
スコア | 91 |
口コミ
良い点
- 「非現実的なシチュエーションが作品の魅力で、特にキャラクターの造形が実在の有名人を連想させる手法が面白い。復讐劇としてのテンポも悪くなく、読み応えがありました。」
- 「ストーリー後半に登場する女捜査官の役割がもっと前面に出ていれば、さらに面白くなったと思いますが、それでもラストの展開には驚かされました。特にエロティックな描写が秀逸です。」
- 「登場キャラの新婦やモブキャラクターに、意外と強かで魅力的な部分がありました。ヒロインたちの描写がリアルで、それぞれの個性が楽しめました。」
悪い点
- 「メインの新婦や女捜査官にどうにも魅力を感じませんでした。特に新婦が新郎に全幅の信頼を寄せる理由が描かれていないため、感情移入がしにくかったです。」
- 「女捜査官が後半から登場するのですが、責任感も使命感も感じられず、ヒロインとしての魅力に欠けていると思いました。もっとしっかりしたキャラ設定が欲しかったです。」
- 「終盤で、女捜査官が新婦を扱き下ろすシーンは、楽しんで読んでいた部分を一気に冷めさせるものでした。さらに、全体的に登場人物が多く、各キャラが似通ってしまっていたのが残念です。」