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奴隷島

奴隷島

謎の令嬢・櫻子と執事の間宮が二人きりで暮らす、世間から隔絶された孤島の洋館。そこへ流れ着いた若者・嘉一は、真夜中の地下室で天井から吊るされ乗馬鞭を受ける櫻子の姿を目撃してしまう。表向きは主人と奴隷でありながら、内面の主従はそのまま重ならない——三人のあいだで力関係が幾重にも入れ替わっていく心理戦を、草凪優が描く。SMを軸に据えながら、櫻子の幼少期の回想や登場人物たちが抱える欲望と孤独まで踏み込んだ、読後感の良い一作。

口コミ総評 ヒロイン櫻子の造形と、官能と物語の配分の巧さに高い評価が集まる一方、表紙やタイトルからハードなSMを期待すると肩透かしだという声が目立ちます。

基本情報

著者草凪優
発売日2018/12/06
ページ数250ページ
評価 3.49
スコア70
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口コミ

良い点
  • 「櫻子という女がまたとんでもないんですよ。天性のエロスの持ち主で底が無い、欲の塊としか言いようがなくて、ホラーでも何でもないのにゾッとさせられました。」
  • 「官能描写がとても上手なうえに筋立てが謎めいていて面白いんです。官能パートと物語パートの配分がいいんでしょうね、エロだけではない厚みをちゃんと感じさせてくれました。」
  • 「表面的には主人と奴隷の関係なんですが、それがそのまま内面の主従にスライドしないところがミソです。描写の過激さよりも別の怖さを教えてくれる小説で、これで四百円以下なら安いと思います。」
悪い点
  • 「表紙やタイトルから激しいSMを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。縄による緊縛はほぼ無いソフトSM寄りですし、「普通のプレイに飽きたからSMを始めた」の一文には正直拍子抜けしました。」
  • 「主人公の生い立ちに出てくる劣悪な環境の児○養護施設や、待遇が良くて居心地のいい窃盗団といった設定は、今どきそんなのあるのかなと違和感がありました。男たちが短期間で老化してしまう件も同様です。」
  • 「官能小説という制限された形式の中でよくやっているだけに、「電気マッサージ器」や「メイクラブ」といったおかしみのある言い回しが出てくるたび、こちらの熱が覚めてしまうのが惜しかったです。」

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ジャン・ピエール・サトウ

この記事を書いた人

ジャン・ピエール・サトウ官能小説ソムリエ

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